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  • 2018.10.11
  • 経営お役立ち

新入社員への指導方法のコツとは?大切なのは新人の気持ちを知ること!

あなたは自分が今の会社へ入社した頃のことを覚えていますか?

新しい仕事への期待とともに不安も多かったのではないでしょうか。

新入社員はあなたの入社時と同様に期待と不安を抱えています。

このような新入社員の期待に応え、不安を解消するためには最初の指導方法が肝心です。

そこで今回は新入社員の指導方法のコツについてのお話。

どのような指導方法が効果的か、逆にどのような指導方法がNGかなどを紹介していきます。

まずは新入社員の気持ちを知ることが大切

新入社員を指導するためには、まず新入社員の気持ちを知ることが大切になってきます。

新入社員は会社への期待や希望を持って入社する一方、大きな不安を抱えていることがほとんどです。

新入社員が抱える不安とはどのようなものか、あなたが入社した時のことを思い出しながら一緒に確認していきましょう。

■人間関係に関する不安

新しい会社に入社した新入社員が、まず不安を感じるのは会社の同僚や上司との関係です。

特に上司との人間関係については、学校の先輩などとは違い距離感がつかめなかったり、どのように接していいかわからなかったり、といった不安が多いと思います。

また、入社して一番最初の上司というのは後々の社会生活に大きな影響を与えるほど重要な存在と言えます。

「いい関係を築くことができるか」「しっかりとフォローをしてもらえるか」など、不安はどんどん募る一方です。

同僚に関しても「これから一緒に働いていく仲間として上手くやっていけるか」と思う反面「自分よりも先に出世したらどうしよう」といったライバル心などが芽生えるケースもあり、上手く付き合っているかどうかで悩む人も多いようです。

■仕事内容に関する不安

「なぜこの会社を選んだのか」と聞かれた時に「給与が良いから」「待遇が良いから」などと答える新入社員もいると思いますが、大半の新入社員は「やりたい仕事ができるから」「やりがいがあると感じたから」と答えます。

このように、仕事に対して希望や願望を持って入ってきたものの、実際に働きだしてみると「思っていたのと違う」「やりたい仕事じゃなかった」と感じる場面も多いものです。

さらに、新入社員にもかかわらず「経験を積むため」「失敗をしておくと良い」などの理由から、いきなり大きな仕事を任せられるケースもあります。

「自分が任された!やったー!」と思う人もいますが、「いきなりこんな大仕事無理!」と思う人がほとんどのようで、仕事に対する不安だけではなく、会社のやり方に対しても不安を持つ人も多いようです。

■プライベートに関する不安

新入社員が不安を感じるのは仕事に関することだけではありません。

入社・就職すると生活環境がガラリと変わってしまいます。

一人暮らしや会社の寮生活などの開始、家族や友人、恋人とも離ればなれになるなど、環境の変化による不安を抱える人も少なくありません。

このようにプライベートの環境が変わることによって精神的な不安を感じると、仕事に関しても「上手くいかない」「疲れがたまりやすい」「集中できない」といった影響が出てきてしまいます。

プライベートの不安は仕事の不安にも繋がりやすいため、注意が必要な要素なのです。

新入社員の指導方法の3つのコツ

では、新入社員の指導方法はどのように行えばよいのでしょうか?

上記の新入社員が抱える不安を踏まえながら、指導方法のコツについてみてきましょう。

1・新入社員の声にしっかり耳を傾けよう

人の話をきちんと聞くことは、新人指導だけではなくコミュニケーションの基本ですよね。

新人の話だから聞いても意味がない、とにかく自分の話を聞け、といった態度で接すると、入社したばかりの社員の不安も大きくなり、人間関係の不安を抱えることに繋がってしまいます。

また、最初の新人指導は社員や会社の印象を決める重要なポイントにもなるので、新人の話に耳を傾け、不安を感じている場合は真剣に向き合って早めに解決するようにしましょう。

新入社員のプライベートの不安に関しては深く立ち入ることは厳禁ですが、もし相談を持ちかけられた場合には話を聞いてあげるだけでも気持ちが晴れることもあります。

もし、会社や仕事が原因によるプライベートの不安なら、今後の社内体制の改善に向けて動くなど、会社側で不安を解消できる場合もあります。

しっかりと話を聞いて向き合うことで、自分だけではなく会社への信頼感のアップにも繋がりますよ。

2・仕事を任せるときは目的をはっきりとさせよう

新入社員に仕事を任せるときには目的をはっきりと伝えることが大切です。

入社したての新入社員は、どうしても単純作業などを任せることが多く「こんなことをするためにこの会社に入社したわけじゃない」といった、不満も溜まりやすくなります。

まずは、今行っている仕事にどのような目的があるのか、会社にとっての自分の役割などをしっかりと伝え、相手が理解した上で任せるようにしましょう。

また、仕事を教える際に、その仕事の正しいやり方として見本を見せながら指導するのもよいのですが、なぜ正しいのか、どのようなメリットがあるかを伝えなければ新入社員の成長には繋がりません。

ただ真似をさせるのではなく、新入社員が自分で考えながら仕事を進められるようにサポートしていきましょう。

3・失敗した時は「怒る」のではなく「叱る」ことが大切

「叱る」と「怒る」は似ている言葉ですが、実は違う意味合いを持っています。

「叱る」ことは、相手の成長や変化への期待を持ちながら、どうすれば上手くいったのか、なぜこのような結果になったのかを意見し気付かせるための手段です。

しかし「怒る」ことは、自分自身の不満やイライラを解消するために相手のことを感情任せで悪くいう言ってしまうことです。

要するに「叱る」は人のために、「怒る」は自分のための行動というわけです。

新入社員の中には最初のうちは仕事のノウハウがわからず、失敗することもあると思います。

このような場合は「怒る」のではなく、「叱る」を実践しましょう。

叱った後には「どうすればベストだったのか」「何が失敗の原因だったのか」などを新入社員と一緒に考えてあげて、次の機会に生かせるようなアフターフォローなども入れられるとさらに良いですね。

新入社員にやってはいけないNGな指導方法

今度は、新入社員を指導する上でどうしてもやってしまいがちなNGな指導方法について見ていきましょう。

■自分の価値観を押し付ける

新入社員との仕事に関する価値観の違いから、「自分の方が経験があるんだから自分の方が正しい」と思い、それを押し付ける上司が結構いるようです。

あなたもそんな経験に心当たりはありませんか?

これは、社会経験も長くベテランの社員ほどやりがちなNG行為の一つです。

さまざまな経験の中から、仕事に関するノウハウや知識があるとは思いますが、それが全て正しいこととは限りません。

時代の変化や価値観はどんどん変わっていくため、自分の価値観を基準にしてそれを押し付けてしまうと、新入社員にとっては大きな負担となってしまいます。

たとえ新入社員のやり方が間違っていたと感じても、柔軟に対応できるように心がけましょう。

■新入社員にとって良い上司になろうとする

上司として新入社員と良い関係を築くために、良い上司になろうと頑張りすぎるのはNGです。

あなたは新入社員に対してこのような接し方をしてはいませんか?

  • 友達感覚でフランクに接する
  • 新入社員の機嫌を伺いながら接する
  • 仕事が遅い・出来ない新入社員の仕事を代わりにやってしまう

フランクに接したり新入社員の機嫌をうかがいながら接したりすることで、新入社員の緊張はほぐれるかもしれません。そうなると、「良い上司」ではなく「都合の良い上司」になってしまう可能性も。また、「新入社員のため」「仕事の効率化のため」と思って仕事を代わりにやることは、新入社員の成長の妨げになってしまいます。

会社での人間関係は学校やサークルなどとは違いますので、「社会人」として上下関係はしっかりと保つように心がけましょう。

新入社員の中には「自分は信頼されていない・・・」と自信を無くしてしまう場合もあります。

しかし、新入社員に気をつかい過ぎると上司としての「威厳」がなくなってしまいます。

新入社員が働きやすい環境とは?

新入社員の指導も大切ですが、働きやすい環境や制度を作ることでも新入社員のモチベーションアップが期待できます。

■新入社員の声を大切にする環境

新入社員だからこその新鮮な目線や考え方は、会社にとってプラスになるような新しい発見に繋がることもあります。

決して「新入社員のくせに」「何もわかっていないのに口出しするな」なんて思ってはいけません。

新入社員にはミーティングなどに積極的に参加してもらい、他にも日頃から意見や考えを発言・提案できる場を設けるなど、新入社員の「声」を大切にできる環境を作りましょう。

■新入社員の成長に繋がる環境

新入社員の成長で大切なことは、仕事に関することだけではありません。

豊かな感性を磨き、人として成長することも会社にとってプラスの要素になります。

最近では社員の感性を磨くために「自分探し休暇」や仕事に関することではない分野の「資格支援制度」など、独自の福利厚生を導入する企業も増えてきています。

伸びしろがある新入社員だからこそ、色々なチャレンジができる環境を用意し社員と会社の成長につなげていきたいですね!

ユニークな福利厚生についてはこちらの記事でも紹介していますので、あわせて読んで見てくださいね。

福利厚生で定着率向上!ユニークな取り組みをご紹介

まとめ

今回は新入社員の指導方法についてご紹介しました。

自分の入社したての頃を思い出して、色々と思うところも多かったのではないでしょうか。

入社したばかりの新入社員にとって、最初に受ける指導は今後の仕事のモチベーションや社会生活にも影響する重要なポイントです。

新入社員の個性によって適した指導、適さない指導はあると思いますが、今回ご紹介したコツやNGな指導方法をぜひ参考にしてみてください。

新入社員の指導は自身の指導方法を見直して行くきっかけにもなります。

新入社員と一緒に成長していこう!という気持ちでぜひ頑張ってくださいね!

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