横浜市勤労者福祉共済(愛称:ハマふれんど)は、横浜市内にある中小企業のための福利厚生制度です。
加入数 事業所 社 / 会員 人(日現在)
福利厚生のハマふれんど
045-662-4435
平日 8:45~17:15 土・日・祝休
ニュース掲載オリジナルサービスお申込み ベネフィットステーションログイン
» 経営者のための福利厚生コラム » 経営お役立ち » マネジメント能力とは?能力アップに必要なこと。
  • 2018.6.5
  • 経営お役立ち

マネジメント能力とは?能力アップに必要なこと。

企業が組織として大きな成果をあげようとした時、必要不可欠なのが「マネジメント能力」です。

個人で出せる成果は限られていますが、マネージャーとしてチームや部下をマネジメントすることで、自分一人では出せない大きな成果をチームとして納めることができるのです。

今回はマネジメント能力についてのお話です。

マネジメント能力とは何か?

マネジメント能力に必要なスキルや、マネジメント能力アップのコツなどをご紹介します。

マネジメント能力とは

マネジメント能力とは物事の進行を管理したり、組織を上手く運営して目的を達成したりするための能力です。

経営者にとっては企業経営、管理職であれば部下や部署を運営して目的達成を目指します。

企業の経営者や管理職にとって必須の能力と言えるでしょう。

管理職にはマネジメント能力が必須!

多くの企業ではキャリアアップ=管理職になるパターンがほとんどです。

プレーヤーとしての実務能力とマネジメント能力は全く別物で、プレーヤー時代に優秀な成果を収めていても、マネジメント能力がないと管理職として評価されることは難しいでしょう。

マネジメント能力には、後輩や部下の能力を伸ばしてチーム全体としての力を育てていく対応力も含まれます。

高いマネジメント能力があれば部下や部署をうまく導き、チームとして大きな成果を収めることができるのです。

マネジメント能力はリーダーシップとは異なる

「マネジメント能力が高い=リーダーシップがある」と捉えられることがありますが、実際のところこの2つはイコールにはなりません。

リーダーシップとは、高い統率力でメンバーや組織を率いる能力のことを言います。

そのため、「人」とのコミュニケーション能力や対応力が求められます。

マネジメント能力についても、コミュニケーション能力や対応力は重要ですが、リーダーシップとは異なり「人」だけではなく「環境」「モノ」「お金」「情報」なども管理・配慮をしなけばなりません。

そのため、マネジメント能力は総合的な対応力が求められると言えます。

マネジメント能力に必要なスキルとは

では優秀なマネージャーに求められる能力やスキルにはどのようなものがあるでしょうか。

■適切な目標設定をする能力

企業には最終的に達成したい目的や理念があります。

それらの大きな目的を達成するために戦略を考え、そのための短期的・中期的・長期的な目標を設定し、チームや部下にしっかりと理解してもらう能力が必要です。

目標数値についても高すぎず低すぎず、モチベーションや士気を落とさない適切な数値を設定することが大切です。

■分析力と判断力

目標を達成するための具体的な計画をたて、その計画通りに仕事が進行しているのか進捗管理をする必要があります。

進捗管理のためには現状を把握してその内容を分析、必要に応じて優先順位や必要な施策を判断するスキルが必要となります。

■コミュニケーション能力

マネジメント能力は組織やチームとして成果を上げるのが目的ですから、チーム内でしっかりコミュニケーションをとりチームメンバーの能力や進捗状況を把握したうえで調整する必要があります。

仕事の進捗や状況把握のためはもちろん、風通しが良く働きやすい環境作りのためにもメンバーとしっかりコミュニケーションをとることが大切です。

■結果に対して適切な評価をする能力

人は収めた結果に対して適切な評価がもらえると、モチベーションや士気が向上します。

優秀なメンバーに対しては成果に見合った評価をきちんとすることが大切です。

評価とは報酬アップだけとは限りません。

能力に見合った役職や、業務に対する権限や責任を与えていくことは自信にも繋がり、組織全体のモチベーションアップや、能力の底上げにも繋がります。

優秀な人ほど陥りやすい間違った考え方

後輩や部下を育成する際に間違ってしまいやすい考え方についてもご紹介します。

特に、自身が優秀なプレーヤーだった人が陥りやすい考え方です。

■根性論、精神論に固執する

仕事に精一杯取り組むのは当然ですが、「一生懸命やること」「とにかく頑張ること」に固執するのは間違いです。

「成果が出ないのは必死になっていないからだ」というのは根拠のない根性論の典型です。

また、モチベーションを上げることやポジティブシンキングの押しつけも良くありません。

優れたマネジメントとはモチベーションが低くても結果が出せる論理的な計画を立て、道筋を作って実行をサポートすることです。

■行動を細かく指示する

業務遂行のための細かな行動まで指示してしまうのはマネジメントとは言えません。

最初はある程度結果が出るかもしれませんが、それでは部下の成長に繋がりません。

計画と道筋を作った後は出来るだけ部下に任せ、自身は進捗の管理やフォローに徹するようにしましょう。

そうすることによってそれぞれが成長し、結果として組織全体の成長にもつながります。

■自分の考え方・やり方を押し付けない

自分が実践している方法で上手くいっているからといって、その方法が絶対に正しいわけではありません。

自分が実践している方法で部下が思うような成果を出せなかった場合は、その方法にこだわらずに柔軟な思考で個々に合った方法を考えることも大切です。

自分にとっては素晴らしい考え方・やり方でも、人に強要するのはパワハラにもなりかねないので注意が必要です。

マネジメント能力をアップさせるには

マネジメント能力をアップするために、業務の中で意識していきたいことをご紹介します。

■自分自身の仕事や感情をコントロールすること

他人をコントロールする前に、まず基本として自分自身をしっかりコントロールできるようになる必要があります。

納期が重なったり急なトラブルが発生したりしてもパニックにならず、何事にも冷静に対処できるようにしましょう。

■優先順位を明確にしながら業務に取り組む

マネジメントでは複数の業務や複数の部下の状況を把握して、その状況に応じて適切な判断・指示を出す必要があります。

複数業務を同時に、かつ適切に進行していくためにも、常に優先順位を考えながら取り組むようにしましょう。

■メンバーの状況やスケジュールを把握するように努める

チーム全体の業務進捗を管理するためにも、メンバーの状況やスケジュールは常に意識するようにしたいものです。

状況把握のための分析力やコミュニケーション能力の向上にもつながります。

まとめ

企業ではプレーヤーとして一定の成果を出した人は、その後管理職へキャリアアップすることが多く、管理職の立場では部下や後輩を育成し、チームとして成果をあげることを求められます。

マネジメント能力は経営者や管理者には必ず必要な能力であり、マネジメント能力の向上は組織全体の能力アップにもつながります。

マネジメントに必要なスキルや考え方をしっかり理解してマネジメント能力を向上させましょう。

関連記事